【コラム】専門監の楽しみ

これから気が向いた時に専門監(インハウス・スーパーバイザー)という仕事について備忘録を兼ねて呟いていこうと思います。専門監の楽しみシリーズスタート!

専門監のやり甲斐で最初に思いつくのは、やはり「職員の成長」です。成長と言ってもいくつかの段階がありますが、最初のステップは、小さなものでもなんらかの成功体験をした時に、それまで固かった表情に柔らかさが出てきて、うつむき加減だった視線が上向きに、輝いてくるようなケースだと思います。意識が変わってきたな、と感じる瞬間があります。

それは特に専門監のしつこい(めんどくさい)追求に応えながら検討してきたものが現場でカタチになってきた時に見られます。私はこの瞬間が好きです。それは次なるアイデアを生み出すエネルギー源にもなるし、時には、辞めたいと思うほど悩んでいた状況に対する希望にもなります。

長崎市ではこうした経験がたくさんありましたし、それが私にとっても専門監を続けてこれたエネルギー源でもあります。そして、就任1年半が経過した東村山市でも秋津図書館中庭や萩山公園がカタチになってきて、担当職員たちにそうした変化を感じます。長崎市だけの特有の現象ではなかったのです。

もちろんそうした成功体験を共有するプロセスを経て、担当職員と私のあいだに信頼関係が育まれることも、私にとっての幸福のひとつです。信頼関係が人を支えます。

実際にまちの環境をよくしていける自治体職員の仕事は本当はやり甲斐があって面白い。この面白さは他のことでは得られません。もちろん全部の仕事がそうではないけど、そういう可能性を経験的に知って、自分の仕事をどう面白くするか、将来的には部下の仕事も、そんな風に考えられる職員が増えていくと、自治体という組織も、そしてその地域も良くなっていくんじゃないかなと思います。

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