【長崎市景観専門監】新庁舎落成式が開催されました!
本日長崎では珍しく白雪が舞う中、新庁舎の落成式が滞りなく行われました。これで、10年前の景観専門監就任時からご依頼いただいていた出島表門橋、新幹線駅舎、新庁舎の三大事業が出揃いました。これまでたくさんの完成式典をご一緒してきた田上市長と記念撮影。関係者の皆様も本当にお疲れ様でした。
特に新庁舎建設に関しては基本設計の企画段階となる2016年から本格的に専門監監修プロジェクトとなり、それまでの決定を踏まえれば高層建築にならざるを得ない条件の中、設計者選定プロポーザルを企画。さらに、反対や疑問の世論と向き合う市民ワークショップ、シンポジウムの全体ファシリテーションを務め、当時の赤倉室長や山下設計の筬島さんらと建設の必要性や設計案を丁寧に説明しつつ、そこでいただいた1000件以上の市民意見を丁寧に整理し、可能な限り設計に反映させていくプロセスを積み重ねてきました。
実施設計や施工段階でもたびたび専門監協議をしてきましたが、外観についてはながさきデザイン会議の専門家の皆様にもご意見をいただき、広場や展望フロア、市長応接室等については、長崎らしさを埋め込むための工夫を職員や山下設計の皆さんとああでもないこうでもないと議論しました。今日拝見して、特に第二応接室の瑠璃庵さんの長崎湾の四季を表現したガラス細工が素晴らしく、急でしたがお願いできてよかった。
そうした日々を思う時、今日の落成式は喜びと安堵、反省も含めて感慨深く、専門監個人にとっても、大きな節目の日となりました。新年1/4から開庁、春には広場などの外構も完成します。お向かいの魚の町公園、市民会館とセットで、市民の皆様の暮らしをより豊かにし、まちなかに人を送り出すスポットになればと思います。
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